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MOVIE アーカイブ

2006年10月27日

メトロポリス

どうやら、フリッツ=ラングの「メトロポリス」がまた発売したようです。
そういや、こないだこの「メトロポリス」の当時のポスターがアメリカかどこかでオークションにかけられて、ものすごい金額で落札されたニュースをやってました。

これは、1926年の作品でモノクロ・サイレント映画ですが、今の未来の世界系SFモノの原点となった作品です。そういや、今年で80周年じゃないですか。

見ればわかりますが、あらすじは資本家と労働者の関係が極端になった未来という形で描かれてた気がします。そんで、ひょんなところから争いになって最後は協力し合おう!でTHE END。

当時はマルクス主義等のいろんなイデオロギーが活発になってきた時代。資本主義社会を続けてるとこういう姿になるという警鐘したかどうかはわかりませんが、ストーリーは思った以上に単純です。
この作品は、ストーリーよりも出てくるセット等についてがスゴイと評価されてると思います。

1926年当時の最先端な技術から未来像を考え出されていて、テレビ電話、超高層ビル、コンピューターらしきもの、ロボットなどが出てきます。
例えば、テレビなんて単純に思いますけど、確かテレビらしいテレビが開発されたのは、1925年頃です。それを電話とつなげたものを映像化したのもコレが最初でしょう。

まあ、作品としては未来SF映画の原型として映画史に残るわけですが、なぜか撮影の裏話も知ってるわけで、作品に出てくる未来都市のシーンは、模型を1コマ1コマ撮影したそうです。昔のキングコングみたいに。あとはフリッツ=ラングは、将校まで経験してる元軍人なので、軍隊的な行進の撮影を得意としてたはずです。後年、ヒトラーがこの監督だ!と思って、フリッツ=ラングにナチスのプロパガンダ製作を依頼して、ラングはアメリカに亡命した話は有名だったはずですが。

まあ、もし映画史を知りたい!という人は絶対に通る作品だと思います。

紀伊国屋からこないだ出た版
淀川長治コレクション版のページ

2006年10月29日

ハラスのいた日々

過去にこのBlogで紹介したことがあるんですが、飛躍的に見てくれる人が増えたのでもう一度紹介しようと思います。

ジャンルとしては「南極物語」とか「優駿」「子猫物語」とかああいう動物感動系なのですが、この物語は、非日常的なシーンがないだけあって身近に感じられる、感情移入しやすい愛犬物語だと思います。
段々と周囲の人も年を取っていくのもよかったですね~。
去年の年末にDVDを買ったのですが、実はまだ観てませんw

ハラスのいた日々DVD版

2006年11月10日

Star Wars Episode III

2005年5月の公開なのでもう1年半経ってますが、今頃になって借りました。
えー、あいかわらず絵が綺麗です。
1箇所だけ明らかに人形使ってるだろ!ってな部分がありました。

ストーリーは、EP1~6まで話が続いてるおかげで、EP3だけ観てもハッピーエンドにはなりません。
私の場合はEP3を観たのが最後なので、自分の中ではやっと話がつながりました。
シリーズ全体を通しての感想は・・・・・宇宙戦艦ヤマトとかのがよくできてるなと・・。

2006年12月25日

Aces 大空の誓い アイアンイーグル3

内容(goo映画)

ドB級映画。
千葉真一がハリウッドデビューした映画らしいですが、確かゴールデン洋画劇場かなんかで見たことがあります。B級なんで、よく平日午後のTV東京系列でやってそうな雰囲気。
あらすじも上のリンクに載ってます。ネタバレではありますがそのまま読んでも大丈夫です。別にこの作品を観る事はないでしょうし、水戸黄門みたいな映画なんであらすじよりも目で見る映画なんで。

んで、なぜこんなB級映画を紹介したかというと、この映画のラストシーンである主人公が乗る4機の60年前のオンボロ機 VS 秘密兵器であるMe263ジェット戦闘機を操る悪役ボスとの空中戦決闘をするシーンを先日発売されたIL-2 Sturmovik 1946で再現できないかという話をしたいと思ってとりあげてみました。

さっそく昨夜にミッションビルダーで作成。今まで作ったミッションはバランス重視をしていたわけで、ジェット機とレシプロ機(プロペラ機)を対戦させるなんて考えたこともなかったんですが・・・。AI同士で戦わせたら結構良い感じでした。

主人公側の構成
A6M5 1943(ゼロ戦です。サニー千葉搭乗機)
P38J(H型だと性能が良すぎるので。チャピー搭乗機)
SpitfireVb(バランスでこんなもんかな。誰の搭乗機だか忘れた)
BF-109G2(映画ではMe109。バランスでG2型を。ライヒマン搭乗機)

敵側の構成
He162C
He162D
(映画にでてきたボスの機体はこれ1機。そんな機体はIL-2のゲーム中には無いので、これの改良型(生産はされてないはず)を各1機を代用。)

んで、できた予告用画像。(クリックすると拡大されます。)

2007年03月01日

ひさしぶりにサイレント映画

とりあえずは、明日がんばれば土日2連休。お疲れ様。3~4時間睡眠がずっと続いていたので寝まくります。永遠に寝ないようにだけ気をつけておきます。

そういえば、先日一年ぶりにノートPCを引っ張りだしてきたらDVDドライブの中に
Landmarks of Early Film 1が入っていたんで、観てみた。

ついでなので、Landmarks of Early Film 2も同時に観たんだけど、やはり無声映画は眠くなりますな。
2~3日かけて寝る前にノートPCで観たんだけど、観ながら寝てしまった。

やはり何度観てもストーリー性を持っていて面白いのはジョルジュ=メリエスの「月世界旅行」「不可能を通る旅」かな。未知の世界へ行くというストーリーは観ている方は本当に面白いと思う。

ジュールヴェルヌの「月世界旅行」の時代(1860年代)やメリエスの「月世界旅行」が作られた1902年でも、大砲の弾が人工的な物体が最速で移動するものだったと思う。大砲の弾に人が乗ったらGで人が死んでしまうとかそういう物理的な法則はSFだから必要ないし、着眼点は良いと思う。
後者の「不可能~」も、蒸気機関車が宇宙へ飛んでいくというのは無茶苦茶だけど、大量輸送手段といえば船か馬車か機関車の時代だから納得がいく。
まだ1904年なので、自動車も欧米のような先進国にしか見られない希少な乗り物だったはずなのに、劇中ではバスのようなものが出てきて登場する。冷凍庫も出てくるし、潜水艦のような帰還船も出てくる。実用的な潜水艇は19世紀末にはあったと思ったけど、まだ世界最新技術のモノであったはず。
このへんは以前、同じよう話をしたことがあるのでこれぐらいにしておく。

と、まあ今でこそ当たり前に見えるだろうけど、フリッツ=ラングの「メトロポリス」のTV電話や未来都市のようにその時代で考え得るものを先取りしたSFといえるから何度観ても飽きないんだと思う。

もう我々が生まれた頃からそうだけど、ハリウッドの影響でとりあえず無敵のヒーローと銃撃戦をすれば映画として成り立つという風潮は、この時代のヨーロッパの作品にはほとんど見られない。すでにアメリカでは「大列車強盗」とかの作品で銃撃戦があるけど。

アメリカはそういう銃撃戦作品はアメリカ独自の個性の一つだと思う。アメリカ人=銃とまで思うのは偏見だろうけど、銃を持てる機会がある国なわけである。
でも、邦画等で真似をするのはおかしいと思う。日本では、銃なんてものは圧倒的多数の人はお目にかかれないものだし、関係の無い物である。
そんな国(日本)でドンパチをするストーリーは滑稽だと思う。
特にカッコイイ男優とかが拳銃を持ってポーズをキメて現れるのは、見ている者に対して本能的に「銃を持つとカッコイイ」ということを訴えているように見えてしまう。製作者がそういう意図で訴えていなくてもだ。
まさに劇中でうまそうにコーラを飲むシーンがあったら視聴者がコーラを飲みたくなるアレだと思う。

話の流れが「映画の銃撃戦について」に変わってしまったので、本筋に戻すと、初期の映画作品のように未来や未知への探求をテーマにする作品がどんどん出てきて欲しいなと思ってまする。

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